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自然へと還る

2022.6.09

つながり

長寿の森(宜野座村 水道発祥の地)

世界5大長寿ブルーゾーン地域に選定される沖縄県。 その地域に値する宜野座村漢那集落には、「ウェーヌアタイ」と呼ばれる地元の方が大切にする森があります。 森には湧水が流れ、その清流は古くから民の育みの水となり、また神の喜ぶ場所として祀りがおこなわれていました。 琉球王府時代から王府御用達の山として緑豊かで、水に恵まれ清涼な湧き水は豆腐作りや水浴と幅広く、地域の生活の命の水として親しまれておりました。

今回「ウェーヌアタイ」の森を案内して頂いたのは、「タピックタラソセンター宜野座※」支配人を努める図師さんに湧水周辺の歴史と自然とつながるストーリーを伺いました。

※タピックタラソセンター宜野座 … ブルーゾーン沖縄ウェルネス・ステイにて、海と森の恵みを体で体験できるプログラムをご提供頂きました。

「ウェーヌアタイ」と呼ばれる陰樹の森は、ドングリの実をつけるアマミアラカシの木が生い茂り、県内最大規模といわれています。またウェーヌアタイの奥には沖縄県内で初めてグスク時代の鍛冶場跡が確認された遺跡もあります。かつて漢那集落の人々は森を神聖視し、木を切ることを制限していました。この森が自然・歴史・習俗を考える上でも大切な文化財となっているからだけでなく、“祖先が眠る”とされるこの森を、今なお地域の人々は森を守るウムイ(想い)を継承しています。

自然からうけるエネルギーは、目には見えなくとも身体中をかけめぐる様な感覚があり、そこにはまるでカラダの記憶を呼び覚ますような感覚を覚えます。
また、森は「緑のダム」ともよばれ、降った雨を地下水として蓄え、少しずつ川へ流していきます。幾重にも重なる地層を浸透して流れてきた水は、森の土壌の力により浄化されきれいな水を作り出します。

青を巡る旅。ブルーゾーン沖縄の魅力の1つが広く静かな青い海でしょう。そんな美しい海を作り出しているのは、古より崇められ、大切にされてきたこの森からのおくりものなのです。
豊かな森と海の恵みに包まれ、その海の恵みをうけた水を通した体験は、まるで生まれる前の母に包まれたかのような温かな癒しを実感できるでしょう。


<タピックタラソセンター宜野座>

2022年春から名称を新たにし、「健康と生きがいのある元気なまちづくり」を理念にタラソセラピーや自然を活かした健康増進施設としてリスタートした。施設周辺の森(湧水)の歴史と自然の豊かさと、東の海から昇る朝日(あがいてぃーだ:サンライズ)の恩恵を受けて健やかなライフスタイルが送れますようにと願いが込められている。

〒904-1304 沖縄県国頭郡宜野座村字漢那1817番地
https://www.thalasso-osi.jp/


<ウェルネスブルーゾーンツーリズム>

地域資源を熟知した観光協会と密に連携するとともに、ツアー参加者が地域固有の生産者、加工業者、文化芸能家、住民と直接関わることで、現実を体感し、学び交流し「自然」「地域」「人」とつながり沖縄ライフスタイルを体感。
人生をより美しく、より輝く豊かな人生へと導いてくれます。

本事業への詳細をお聞きしたい方はこちらへご連絡ください。

【ウェルネス沖縄ブルーゾーンツアー事業事務局】
一般財団法人沖縄県環境科学センター
業務部/総合環境研究所/SDGs事業実行班 岩村
〒901-2111 沖縄県浦添市字経塚720番地
TEL:098-875-1941
E-mail:s.iwamura@okikanka.or.jp
メッセージ:https://wellness-tourism-okinawa.jp/message/
ホームページ:http://www.okikanka.or.jp/