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日常を旅する
“長寿の秘訣”は 地域のカタチ

2022.6.09

つながり

長寿の地域大宜味村

「長寿の村」、「芭蕉布の里」、「ぶながやの里」として知られる大宜味村。
中でも健康長寿の村としてブルーゾーンに指定されるなど世界的にも多くの注目を集めています。

長寿の地域大宜味村

長寿の村

1993年には健康な高齢者の割合が日本で最も高い地域として「長寿の村日本一」を宣言しました。
道の駅おおぎみにある「長寿宣言の村」の石碑には、大宜味で暮らす人々の地域への誇りと、その想いを未来へとつないでいこうという強い意志が伝わってきます。

長寿宣言の村石碑

我々大宜味村老人は、
自然の恵みにその糧を求める、
伝統的食文化の中で長寿を全うし、
人生を謳歌している。
八十( 歳)はサラワラビ( 童)、
九十( 歳)となって迎えに来たら、
百( 歳)まで待てと追い返せ。
我らは老いてますます意気盛んなり、
老いては子に甘えるな。
長寿を誇るなら我が村に来れ、
自然の恵みと長寿の秘訣を授けよう。
我が大宜味村老人はここに
長寿の村日本一を高々に宣言する。

平成5年4月23日 
大宜味村老人クラブ連合会

大宜味村にある喜如嘉集落を散策する

糸芭蕉の畑に囲まれた昔ながらの民家の立ち並ぶ集落。 「芭蕉布の里」として知られ、伝統産業の芭蕉布の生産が盛んな喜如嘉集落では、高齢者も芭蕉の糸紡ぎや畑仕事、またゲートボールを楽しんだりと活発な方が多くいらっしゃいます。歳をとったら引退ではなく、「生涯現役」の気持ちで自分にあった役割を見つけ、生き甲斐となる環境、習慣が存在しています。隣近所の交流が広く、地域活動を楽しむことがブルーゾーン沖縄の健康長寿の秘訣です。

築120年の古民家。豊かな自然の中で静かに佇み、そこに暮らす人々を見守ってきた歴史に想いをはせる。遠く離れて過ごそうとも、原点に戻れる気がしてくるようです。

地域の結

ゆいまーるとは、「ユイ:結い、協働する」、「マール:廻る、順番」を意味します。
農作業や家の工事、公共の事業などへの奉仕作業も含めて順番に労働交換を行うことで、もともとは小さな集落や自治単位における共同作業の制度のことをさしていました。
時代の変化の中で、農協働制度としてのゆいまーるは消滅しつつありますが、生活の側面や特に精神的支柱として相互扶助の精神、助け合いの精神として根強く残っています。

そこにある生活は意志あるライフスタイルだった

豊かな自然に囲まれ、伝統や文化を守りながら生きていくということは、一方ではいつでも自由に必要なものが手に入る現代において不便を強いられた場所ともいえます。

そんな制約の中に、代々受け継がれてきた伝統や文化を継承し、そこにあらたに価値を見出しながら、生涯現役を実践し時代を築いてきた地域の習慣にふれると、変わりゆく時代の中で、変わらない本質に気づかせてくれます。



<ウェルネスブルーゾーンツーリズム>

地域資源を熟知した観光協会と密に連携するとともに、ツアー参加者が地域固有の生産者、加工業者、文化芸能家、住民と直接関わることで、現実を体感し、学び交流し「自然」「地域」「人」とつながり沖縄ライフスタイルを体感。
人生をより美しく、より輝く豊かな人生へと導いてくれます。

本事業への詳細をお聞きしたい方はこちらへご連絡ください。

【ウェルネス沖縄ブルーゾーンツアー事業事務局】
一般財団法人沖縄県環境科学センター
業務部/総合環境研究所/SDGs事業実行班 岩村
〒901-2111 沖縄県浦添市字経塚720番地
TEL:098-875-1941
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ホームページ:http://www.okikanka.or.jp/